老眼手術 CK手術について

老眼とは

老眼を一言でいえば「目の老化現象」ということになります。人は年齢を重ねるとともに運動能力が落ちたり、肌の衰えを感じたりするものですが、それと同じように目も年をとるのですね。

個人差はあるものの、40代になると老眼を意識し始める人が多いようです。

私たちは目の「水晶体」という部分で焦点をあわせています。近くのものを見るときは水晶体が厚くなり、遠くを見る時には薄くなります。

水晶体を厚くしたり薄くしたりの調節は「毛様体」とよばれる筋肉の伸び縮みで行っています。

老眼というのは、加齢とともに水晶体が硬くなってしまうことから、毛様体筋による水晶体の調節が難しくなって近くにピントを合わせにくくなってしまうことから起こる現象です。

老眼の症状のおもなものは、

 

・新聞や本の文字が見えづらい

・車の運転中、動いているものに焦点があいにくい

・目がかすむ

・読書後など、目が疲れて肩こりや頭痛も感じる

などがあります。

誰にでも起こる老化現象ですので、老眼が始まったら進行を遅くすることはできても元へ戻ることはありません。症状が進んでしまう前に、早めの診療・治療をおすすめします。

老眼手術 CK手術とは?

<CK手術とは?>

手術では治すことができないといわれてきた老眼ですが、それを可能にしたのがCK手術です。

「伝導性角膜形成術(Conductive Keratoplasty)」といわれる老眼手術は、英語の頭文字をとって「CK手術」とよばれています。

CK手術はアメリカのFDAが認可をしており、各国での症例数も10万件以上という普及率です。日本では、現在のところCK手術ができる医療機関は限られていますが、レーシック同様今後ポピュラーになっていく手術法だといえるでしょう。

●CK手術のしくみ

では、CK手術とはどのように行われるのでしょうか?

人間の目には角膜という半球状をした透明な硬い膜があり、眼球を保護したり外からの光を集める働きをしています。ですから角膜の形状が変わることで屈折率も変化し、実際目にみえる見え方も変わってくるのです。

CK手術とは、角膜にラジオ波といわれる高周波をあてることによって、角膜を形成しているコラーゲン組織の一部を収縮させ、角膜の形状(カーブ)を変える手術法です。

角膜のカーブを変えることによって、屈折率を変化させ、老眼の症状である近くが見えにくいという状況をなくし、見えやすくするわけです。

なお、通常片方の目(利き目ではないほうの目)だけに施術するのがCK手術の一般的なやり方です。

人は、おもに利き目のほうで遠くを見るので、そちらはそのままにしておき、利き目でないほうの目を手術して遠近の両方をはっきり見えるようにするのです。

 

CK手術の手順

CK手術の手順をみていきましょう。

 

1.手術前の検査

適応検査と利き目の検査を行います。

CK手術は、通常利き目でないほうの目に施術するため、事前にその人の利き目を調べる必要があります。

2.点眼麻酔をする

3.マーキングとラジオ波の照射

ラジオ波をあてる目安として角膜外周にマーキングします。

8〜16ヶ所印をつけ、そこにラジオ波を3分程度照射します。

4.手術後の処置・検査

患部消毒のため点眼します。

しばらく安静にしたあと、医師の診察を受け、問題なければ保護用コンタクトレンズをつけてその日のうちに帰宅できます。

 

個人差はありますが、目に異物感を感じたり光をまぶしく感じたりする場合もあります。しかし、その場合でも、だいたい数週間〜数ヶ月で症状はおさまってきます。

まれに手術のあと、老眼が進んでしまう場合がありますがその場合は再手術が可能です。

手術のあとのアフターケアも大切ですので、定期検査は必ず受けるようにしてください。通常手術の翌日に検査があり、その後、1週間後、1ヵ月後、3ヶ月後、半年後、1年後と定期的に検査を行います。

老眼治療の種類

老眼とは、目の老化からくるものであり、見えづらくなった目は自然に元に戻ることはありません。

ですから、治療には矯正器具を使った視力の矯正が必要になってきます。

器具を使って矯正する方法というのは、老眼鏡をかけたり、遠近両用コンタクトなどを使用したりすることです。

これで新聞などの文字が読みづらいという症状は改善されますが、そもそも老眼鏡をかけるということ自体に抵抗を感じる方は多いと思います。

なにか「老い」を感じさせますし、もともと眼鏡をかけたことがなかった方ならなおさら不便に感じるでしょう。

遠近両用のコンタクトレンズにしても、人によっては遠くにも近くにもピントがあいずらくぼやけて見える、コンタクトの上から老眼鏡をかけるといった不便に見舞われる場合もあるようです。

一方、現在の老眼治療では、従来の矯正器具による視力の調整という方法のほかに、手術によっての治療が可能になってきています。

 

老眼手術には色々な種類があり、その主なものとして、

 

・CK手術

・モノビジョンレーシック

・老眼矯正レーシック

・遠視レーシック

・遠近両用眼内レンズ

 

などがあります。

CK手術の効果とリスク

CK手術を行うことの利点の一番は、老眼鏡をかけなくても新聞などの字が読めるようになることでしょう。

実際、CK手術を受けた方の98%が、老眼鏡なしで新聞の文字を読めるようになったという報告があります(FDA(食品安全衛生局)の臨床試験の研究結果)。

ほかにも、「パソコン作業がラク出来るようになった」「気軽に読書を楽しめる」「老眼鏡をかけるということで老いを意識しなければならなかったのが解消された」「気持ちが若返った」などの効果もあるようです。

一方、CK手術を受けるリスクとしては、次のようなものがあげられます。

 

・手術が終わってから2〜3日は、異物感があったり涙目になったり痛みが少しあったりする場合がある。

 

・ハロ・グレア現象が起こることがある。

 

・手術後1〜3ヶ月間くらいは、左右の視力の差に違和感を感じることがある。

 

・CK手術後、患部を清潔にしていないと感染症にかかる場合がある。

 

以上、それぞれのメリットやリスクをよく検討し十分理解をしてから手術にのぞみましょう。

CK手術を行ったあと、元の状態に戻すことはできないということを覚えておいてください。